ボードためし書き・表現とバランス

お試し自作ボードに書いてみました。最近筆記用具(鉛筆~筆)の種類がものすごく増えたので、4枚中3枚は、ベタベタ書いて無残な状態に(^▽^;)

やはり、予想通り、摩擦と吸水性ともぐいぐいくる感じで、お勧め頂いた「超濃墨」がベスト。

でも、やはりそれも載りすぎるとあとでひび割れてしまうので、墨よりもアクリ絵の具のほうがいいかなぁなどおもいつつ、そうなると、こんどは溶き具合が難しいなとまだまだ検証しなければならないことがいっぱいのようです。

4枚中残った1枚を作品とまではいかないものの、少しまとめた感じに仕上げてみました。ニュアンスとしては、「ポロック風」といったところでしょうか(笑)

最近は、抽象表現にすごくはまっています。カラーインクからアクリルなどの日本画財でないものも多く取り入れています。そのせいか、「墨象」という作品に接する機会も増えました。しかしながら、その「墨象」という表現も、線のこだわりと銘打つものの、その道具は様々でなにがよくて、なにがダメなのかがのルールがわからない手探り状態です。

 

 そんな中で、私が指針にしているのは、「平面空間バランス」。これは書道作品でも他のアート作品でも、たぶん少なくとも平面構成で構成される作品全てに通じることではないかなと私は思っています。

Artには美しく見える定義がいくつか存在します。私も全部知っているわけではありませんが、ある程度人間心理学的に解明されているものもありますし、古代から人々が好む様式というものを見れば、ある程度推察することができます。

 オーソドックスな、美といえば、シンメトリです。西洋の表現に多く見られます。ただ、単調になり表現の限界は早い気もしますが、均整の取れた姿というのは、昔から美だったと考えられます。次に1対1という考え方。要は紙面のきっちり半分を反転色に塗り替えることです。それを分解して各色の面積を変えずに再配置します。書における美は「陰と陽」=「大極図」と表現した書人がいます。これも1対1の表現と同じことだと私は思いますし、古の名作に見られます。(おおよそですが、半分ぐらいが黒になると思います。)

 

(↑おまけの落書き図)
(↑おまけの落書き図)

 日本における美というのは少し変わっています。西洋のデッサン額にみる四方均等なフレーム(シンメトリー)に納めるのに対して、日本の掛け軸=軸装は、上下2対1という不思議なバランスを持っています。かなの書も中国古来の書の空間バランスからすれば明らかに真っ白ですし、華道に見る「逆三角の生け方」というのも日本独特なのでしょうか・・・。そこに日本の美の不思議、わびさびがあるのかもしれませんが、もう少し勉強しなくて葉ですね。わびさびムズカシー(笑)

 

平面のバランスをとる上で、勘違いしてはいけないのは、均整をとるのにとらわれすぎて、わかりきった形を置いては、美しく見せるのは楽ではありますが、作るほうも見るほうもおもしろくありません。「やじろべー」を思い出してください。軸をずらしても、錘をかえることで、バランスを保ちます。平面表現美の魅力はそこにあるのだと私は思います。

 

 

 

無造作に筆を置き、意図しない偶然に出会いながらその、バランスの極みを見つける。

それが今のところ私の課題になっています(*´ェ`*)ノ

 

・・・・・やってることは、もはや「矛盾の極み」ですな(笑)

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